チーム目標goals
都道府県強化選手の輩出 THE NORTHFACE CUP 上位入賞 部員全員がコンペ入賞経験を持つ
理念philosophy
大きな目標を掲げる理由
当部活動は名クライマーを生み出すことを目的としているわけではありません。冒頭に挙げたような目標を通じて、部員のみなさんには主体的に自己を磨いていく学習能力を獲得し、目標達成を組織的に目指していく要領と効用を感得してほしいと考えております。「自ら成⻑していく力」と「他者との関わり合いのなかで力を発揮していく姿勢」という、人間社会における幸福追求の土台となる能力を養っていく場となることが、当部活動最大の理念です。
“建設的な反省”の実践
主体的な学習能力獲得の一環として、部員のみなさんにはノートをとり、“問題点”を積極的に発見するように推奨しています。同時に、必ず“対策”を講じるように強く提案しております。批判的に問題を発見するばかりでは、せっかくの反省も憂うつを募らせるだけのネガティブなものにしかなりません。「できない」という発見に対して「どうすればできるようになるか」という前向きな問いかけを行なうことで、建設的な反省が可能になります。くわえて自身の成⻑も記録するようにお願いしています。自分をよく褒め、積極的に肯定していく姿勢もまた、建設的な反省の必須要素であると考えるからです。
学業の補完
勉強と部活の両立はしばしば学生最大の葛藤の種となりますが、当部活動では、両者は相反するものではなく、むしろ一体となって成⻑に寄与すると考えます。先述のような問題解決能力は、その対象が学業であるにしろ、クライミングであるにしろ、普遍的に威力を発揮すると考えるからです。また、駆け引きを通じて相手を操作する対戦型スポーツとは異なり、自分自身を高めることによってのみ成果を上げる自己実現型スポーツであるクライミングには、学業との共通点も多く見られます。「部活は学業の邪魔になるどころか、むしろその効果を補完する」という認識を、部員はもちろんのこと、保護者のみなさまとも共有したいと願っております。
励まし合い、 成功を共有する
マイペースに取り組めることはクライミングの特⻑のひとつですが、あえて自分のペースから離れて組織的に取り組むことで、自分の殻を破りやすくなると考えます。また、当部活動では「個人の成功は 同時にみんなのものである」という認識を持てるように努めています。こうした実感を得るためには、日頃からチームに対して自分がどう貢献できるのか模索していく必要があります。負荷のかかった状況でも他者を気遣い、励ます姿勢を心がけることで、度量を大きくしていくことができ、結果的には自己の精神的な成⻑につながると考えます。
ポジティブな影響を与え合う関係
部員のみなさんには、自分の振る舞いが自分自身やチームに与える影響に配慮するよう求めています。具体的には、部活中は愚痴や弱音にあたる“ネガティブワード”を使わないというルールに、“外来語禁止ゲーム”のような感覚でチャレンジしてもらっています。自身の言動に気を配ることで、衝動や感情をコントロールする精神力を養うと同時に、チーム全体で前向きな姿勢を共有することが目的です。部活が終わったら本音解禁。チームメイトとして、つらい気持ちや困難を共有し合うことも大切であると考えています。